診断事例

土葺き瓦屋根の桟瓦のズレについて

瓦屋根の棟から草が生えてしまう不具合が発生する場合があります。原因としては、棟の葺き土が経年劣化で広がってしまい、瓦の端から雨水を吸い込んで草が生えてしまうケースや、経年劣化で葺き土がやせてしまい、のし瓦の勾配が緩くなり、雨水が棟内部に侵入して草が生えてしまうケースが考えられます。また、瓦にコーキングがしてある場合は、コーキングが棟内部の水分の排出を阻害してしまう場合があるため、草の発生につながりやすい傾向にあります。

※棟から草が生えているのは、棟の修理が必要なサインとなります。

対策と屋根修理の方法

・棟の積み直し工事が必要となりますが、棟瓦にコーキングが施工してある場合は瓦の交換も必要となります(※コーキングの量が少ない場合は再利用可能な場合もあります)。

・雨漏りの状況によっては、屋根下地の木材まで腐食している場合があるので、木下地の交換が必要となるケースもあります。

・棟からの雨漏りを止めたい場合は、棟の積み直し工事のみで対応可能となりますが、全体の屋根の状況を見て、葺き替え工事をご提案する場合があります。

・棟の積み直しの際には、ガイドライン工法での施工をお勧め致します。

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