診断事例

あなたの家の屋根は大丈夫?自分でできる台風前チェック

台風の強風によって、屋根が飛ばされる被害が多く発生します。自分の家の屋根が大丈夫か不安な方に向け、台風が来る前に最低限チェックしたいポイントをご紹介します。自分で屋根に登ってチェックをするのはたいへん危険です!少しでも心配な方はいますぐ屋根瓦の専門業者に相談しましょう。

一番に見るべきは瓦の異常です。破損(ひび割れ、割れ、欠け)やズレはありませんか?ズレ・浮き・割れがあると風に煽られて瓦が剥がれたり、破片が飛んで周囲に被害を及ぼしたりする可能性があります。 雨漏りのリスクも高まりますので、目視できる範囲でチェックしましょう。

瓦屋根で棟瓦、丸瓦、のし瓦を固定しているのが漆喰です。経年で固定力が弱まると、瓦の落下や飛散の原因になります。漆喰が割れている、剥がれている、ということはないでしょうか?漆喰の欠けらが落ちていないでしょうか?漆喰が経年で剥がれると、そこから雨水が浸入し、雨漏りの原因になります。

屋根とは直接関係ありませんが、一緒に雨樋もチェックしておくと安心です。降ってきた雨を地上や下水へと排水するための道としての役割があります。3日に一度雨が降る日本ですから雨水の排水はお住まいにとって非常に大切な問題です。  雨の日にご自宅の雨樋を一度ご覧ください。

被害事例

屋根の棟 むねが飛ぶ

屋根の棟(むね = てっぺん部分)が、部分的に飛んでしまう被害です。

瓦にずれや浮き上がり

瓦に浮き上がりが生じている。瓦がずり下がり、萱き土に植物がみられる。

瓦が著しく破損している

屋根の軒先(のきさき= 屋根の先っぽ)が、飛んでしまう被害です。

屋根のけらばが飛ぶ

屋根のけらば(横はじ)が、飛んでしまう被害です。

瓦と瓦の間に隙間がある

瓦と瓦の間が空いている状態の屋根は、そこに風が入り込むので飛ばされやすくなります。

瓦屋根の漆喰の劣化

棟瓦をおさえる漆喰(しっくい)が崩れ、台風でも飛びやすくなっています。

チェック項目に1つでも該当したら屋根の耐風性や耐震性に難があるかもしれませんので、瓦工事業者による詳しい耐風・耐震診断を受けましょう。また、チェック項目に該当しない場合であっても、ご心配のある方は瓦工事業者による詳しい耐風・耐震診断を受けましょう。 ただ、中には仕様や施工内容に対して高額の工事金額を請求する悪徳業者が存在しますので注意が必要です。